2006 年
3 月
4 日
カテゴリ:平和・まちづくり
日本国憲法の積極的非暴力平和主義
〜私たちは戦争のない平和な世界を目指したい〜
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平和憲法を広める狛江連絡会・こまえ9条の会主宰の講演会「憲法と私たちの暮らし」に参加しました。講師は伊藤真さん。司法試験界のカリスマ塾長で、著者には「高校生から分かる日本国憲法の論点」などがあります。
■法律は国民を縛り、憲法は権力を縛る。 法律とは国民の間の利益と利益の衝突の調整をするもの。 法律はなぜ正しいのか。→法律が国民の多数派の意志に従って利益衝突を調整しているから。(国民主権が正しさの根拠) しかし誰もが情報操作されたり、ムードに流されたり、目先の利益に目を奪われたりする。ヒトラーも合法的にユダヤ人虐殺までしている。 多数決で決めることは大切だが、その時々の多数決で奪ってはならない価値を明文化したものが憲法である。憲法は国家権力を制限して、国民の人権を保障するもの。(立憲主義の考え)
憲法99条【憲法尊重擁護の義務】 天皇又は摂政および国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務 員は、この憲法を尊重し、擁護する義務を負う。
■個人の尊重 人間として生きる価値がある点では「人はみな同じ」であり、人の多様性が守られる点では「人はみな違う」。個人の尊重が人権保障の核となり、その人権保障のために統治機構がある。
■日本国憲法の積極的非暴力平和主義 前文1項と9条2項で自衛戦争を含めて、一切の戦争を放棄。
9条と前文2項で暴力によらない平和の実現に貢献することが国際貢献だとする。他国民(peace loving people)を信頼することで国を防衛し、国際貢献することを目指した。これは一国平和主義とは対極にある考え方。 →安全保障と根幹は信頼にある。危機を感じるときほど、よりコミュニケーションを密にすること、相手の立場に立って物を考える力を高めること、民間レベルでの交流をより活発にすること。
■改憲の必要性について 押し付け憲法と感じているのは権力者、外国の改正は細かな手続き的な部分のみで、基本原理には一切手をつけていない、アメリカ憲法もイギリス憲法もフランス憲法も、数百年の歴史において、基本的な部分を変えていない、と指摘。プライバシー権や知る権利は憲法で明文規定がなくても解釈で解決している。
■「9条は理想論、責められたらどうする?」に対して 改正によって、アメリカの軍事戦略に巻き込まれる現実。攻められたら、軍事力をもっていようと同じ。抑止力のためなら核を持つ覚悟と無限地獄の覚悟がいる。軍事力を持つことが今より国民を安全にするか危険にされるのか、見極めること。
*** 感性からも理性からも「憲法前文と9条を変えるべきではない」とお話くださった伊藤さん。でも自分の考えを押し付けるのでなく、まず憲法をもっと知ってほしいと力説されました。
<今日のおまけ > 常識としての軍事学 潮まさと著 中公新書
軍隊は何を守るか − 国家目的、国体、伝統文化を守るのが軍隊。 国民の生命、財産を守るのは、消防、警察、海上保安庁など、と書いてあるそうです。軍事専門家による、「これが常識」だそうです。
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