脱ダム宣言を 前狛江市議会議員 いけざ俊子
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2005 年 5 月 14 日     カテゴリ:食・環境
脱ダム宣言を
〜〜ダム建設予定地、吾妻渓谷を歩いて考えた〜〜
 首都圏最後の水がめといわれる群馬県長野原町の八ツ場ダム。その予定地は国の名勝に指定されている吾妻渓谷上流部と「ダムに沈む村」川原湯温泉。連休最後の週末、八ツ場ダムを考える会主催の現地ツアーに参加しました。

 久しぶりの山歩き。新緑がさわやかな渓谷のハイキング、梅林での「パンフルートとケルトハープの演奏会」とイベントとしては最高の企画に感謝しつつ、心底楽しめない。それは今歩いているここがダムに沈んでしまうという現実を突きつけられるから。国のダム計画と50年戦い続けてきた村の人たちの複雑な思いを少し知ってしまったから。そして都市の生活が多くの犠牲の上に成り立っていることに鈍感になっている自分に腹が立つから。

 八ツ場ダムは利水と治水目的で必要とされてきました。しかし東京都はいくつもの水源開発事業に参加し、水需要は減少しているところから日量170万トンの水が余っています。そして治水の面からは脆弱な地盤や地すべり地形にダムを作ることが、より危険だと指摘されています。

 今回現地で驚いたのは吾妻川上流の強酸性(PH1)の水質を毎日石灰ミルクを注入することによって中和(PH4)していること。草津白根山からは強酸性の川が吾妻川に流れ込み、これではコンクリートのダムを作るのに適さない、と断念されていたが、石灰岩の原石を運んできて、石灰ミルクとして川に投入する中和工場と中和生成物を沈殿させるための品木ダムが作られて、八ツ場ダム計画は再開。品木ダムでは沈殿した生成物をすくい上げて、脱水して、流域に捨てている。しかし浚渫が間に合わず、すでに8割が埋まっていると聞いた。中和、浚渫、沈殿物の処理には人件費を含め年間10億円投資されているが、これはもちろんダムが完成しても続けなければならない。中和工場から流し込まれる石灰ミルクで川はあっという間に白濁し、品木ダムは不気味な濁った緑色の水をたたえていた。

 今では不要になってしまったダムを作るために、山間の村を沈め、山肌にくいを打ちつけ、コンクリートで固める、こんなことをする必要があるのだろうか。八ツ場ダムは必要がない!、今からでも言い続けなければならない。






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