2006 年
2 月
15 日
カテゴリ:福祉
市民が作り、人のつながりを広げて 豊かな地域福祉の実現へ
〜社会福祉法人 悠遊 見学〜
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三寒四温。花粉症も兆しを見せ、今日は桜の咲くころのような暖かさ。狛江ネットが呼びかけ、西東京市で社会福祉法人が経営するグループホームとデイサービスを市民の方とともに9人で見学しました。
社会福祉法人悠遊は、地域の問題を住民自身で解決していこうと消費材の共同購入を中心に活動してきた生活クラブ生協が、1993年3月31日に地域福祉にも取り組もうと設立しました。まずは配送センターの2階でデイサービスいずみを始め、介護保険法が施行されてからは訪問介護や居宅介護支援も始めました。道路の拡張のためにセンターを改築することになったことをきっかけに、昨年8月、長年の懸案であったグループホームも併設した新しい地域福祉の拠点が完成しました。建物は西武池袋線保谷駅南口よりバスで、西東京市役所保谷庁舎の近くです。武蔵野の面影の残る屋敷林と畑の前にあり、住所は「泉」町。狛江との共通点も多く、親しみを感じます。
建物の1階は中庭を挟んで、それぞれ9人の居室と共有の居間、台所などのある2ユニットの痴呆症高齢者グループホーム。居室は押入れのある4.5畳とトイレと洗面台のある前室というつくり。広い廊下に続いて、共有スペースのLDK。エンジの素敵なシステムキッチンとアイランド型の作業台とシンクがあり、座って作業ができる高さにあつらえたのですが、今のところ、皆さん立って作業をなさるとか。居間からはテラスに出ることができ、洗濯物がはためいていました。調理や跡片付け、洗濯物干しなど、できるだけ残された能力を生かし、生活に合わせてできるだけ自然な支援をすることを心がけているそうです。
2階にはデイサービスいずみと在宅介護支援センターや居宅介護支援センターなどがあります。午後は体操グループ、カラオケグループの参加者が多いようでしたが、陶芸や五目並べを楽しむ方、塗り絵や施設の椅子のクッションを鈎針で編む方など、思い思いの過ごし方をなさっていました。私達が何よりもうらやましいと思ったのはこうした活動に多くのボランティアの方が参加していること。利用者、職員、ボランティアが一体となって、いずみの理念である「楽しいとき」と「人との出会い」を大切にし、みんなが元気になれる場を作り上げているようでした。
この施設にはワーカーズコレクティブ「結女」(ゆめ)も入っていて、デイサービスの食事作りのほか、市から委託された配食サービス(昼食)や夕食サービスも行っています。もちろん地域の方が食事をしにくることも大歓迎。私達もコーヒー付き650円でおいしいさばの味噌煮、ビーフンの炒め物、ほうれん草のからしあえなどのお昼を戴きました。
介護保険制度の改正で、こうした福祉施設はどこも非常に厳しい経営を迫られています。「職員給与を引き下げたり、就業規則を変更したりして何とか2年は乗り切っていけそうだけど…。」「介護保険だけで足りないサービスをどうやって提供するのか。国民年金ではまかなえないグループホームの利用料(一ヶ月148,000円)」など解決すべき問題は山積していると理事長の清水浩子さん。
ボランティアを積極的に受け入れつつ、人材を育成し、お互い様の地域づくりを広げていく、それがひとつの解決方法ではあるのでしょうが…。豊かな高齢社会を作り上げるために、まだまだ知恵と力と、お金が必要です。
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