デイホーム「語らいの家」見学 前狛江市議会議員 いけざ俊子
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2005 年 1 月 27 日     カテゴリ:福祉
デイホーム「語らいの家」見学
〜食事作りを通して、持てる力を引き出す〜
 先日世田谷区上祖師谷の語らいの家で認知症の高齢者を対象にしたデイサービスを見学させていただきました。

 住宅地にあるちょっとしゃれた感じの和風の一軒家。朝10時にお邪魔すると、すでに居間のソファーでは新聞を読んでいらっしゃるお年よりがいらっしゃいます。ここはこのデイホームと隣のグループホームを運営するNPO法人代表の坪井信子さんの母上のお住まいだったとのことで、部屋のしつらえもそのまま残され、自宅にいるような心地よさ。台所とリビングダイニング、とふすまを取り外したとなりの和室がデイサービスのスペースです。

 スタッフの車で到着した方、お隣のグループホームから日中を過ごすために中庭を通っていらっしゃる方、三々五々皆さんが集まります。まずは温かいお茶が出され、ゆっくりお話しながら血圧測定。
 「今日は先週みんなで相談した、カレーライスを作リましょう。お買い物に行きましょうよ。」との誘いに、「男は料理や買い物なんて、ちっとも面白くないんだ。」と、この日ただひとりの男性の参加者は抵抗。実は荷物もちに大活躍の日もあるそうです。お買い物は利用者2人とスタッフの方にお任せしました。ガラス越しに暖かいお日様の降り注ぐ居間で、布巾をたたむ方、うとうとする方、ゆったりした時間が流れます。
 
 食事作りは手順を考えたり、材料を調えたり、下ごしらえ、調理と、頭と体と感覚をフルに使う作業。認知症を予防したり、進行を遅らせるのに有効なプログラムであることが世田谷区の調査でも報告されています。スタッフはそれぞれの方のもてる力を引き出すために、道具の置き場所や役割分担に心を砕きます。今日は体調が優れず、立って調理できないTさんには味見役をお願い。Tさんも又、「ちゃんとほかの人にも味を聞いてもらって」とスタッフを促します。
 この日は利用者7人、スタッフ6人、見学の私たちを含め、15人分のカレーとお吸い物。出来上がったのは1時過ぎでしたが、とてもおいしく戴きました。若い?私たちは上げ膳据え膳で何のお手伝いもしませんでした。皆さんありがとうございました。

 食器洗いがすんで再び居間へ。ゆったりおしゃべりをしながら、来週は何を作ろうか、お互いの好き嫌いや食習慣を大事にしながら丁寧に話し合っていきます。メニューが決まったら、必要な材料と分量を考え、みんなで決めたら、メモも取ります。話は行きつ戻りつ、笑い声の絶えない話し合いです。

 人と関わりあいながら、持てる力を生かし、普通の暮らしを続けることの心地よさ。それを支援するしくみがここにはあります。参加者の多くが80歳を越えている(最高齢は96歳!)とは思えない、生き生きした暮らしぶりに元気をもらって帰ってきました。




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